研究助成公募のご案内

  1. オゾノ療法研究所(有)オゾノサンジャパン

平成30年度 研究助成募集要項(試験研究、調査研究)

現在公募は行なっておりません

1.研究助成の目的

オゾン療法研究所では、医師、歯科医師および獣医師によるオゾン療法の実践や普及を支援することを目的 に、このたび研究助成制度を設けることになりました。オゾン療法に関する基礎的および臨床的研究、文献的 調査研究の奨励、援助を通じて、オゾン療法の一層の発展・普及と国民医療の向上に寄与したいと考えており ます。オゾン療法に関心のある研究者の応募を期待しています。

ご挨拶 オゾン療法研究助成の開始にあたって

オゾン療法研究所所長 神力就子

1840年に、Prof.C.F.Schönbein(ドイツ)によりオゾンが発見されて以来、その物理・化学的性状が解明されてきました。また、1800年代後半にはその強力な酸化力が明らかにされ、その応用として有機合成化学や、水道水の殺菌、ウイルス不活化にオゾンは活用されてきました。さらに、1900 年代初頭にはオゾンの医療効果も確認され、Prof.Dr.E.Payr(ドイツ)は1935年、それまでのオゾン治療についての研究の集大成をドイツ外科学会で発表するとともに、290頁に及ぶ大著をあらわしました。他の治療法と同様に、人体における医薬の作用メカニズムは1970年代の到来を待たねばなりませんでした。オゾン療法の作用メカニズムはまだ十分に解明されていませんが、オゾンは患者のホメオスタシスを正常化することによって病態を改善すると考えられており、それ故、近代医学で難治の疾患をも治癒させ得ることが多数の医師の経験で判明しています *1。
しかし、このことは他の伝統医学・代替医療と同じく、経験医学とされ、大学・研究機関でオゾン療法が研究テーマに取り上げられることは、1980年代までほぼ無かったといえます。

神力らはオゾン療法で用いる微量のオゾンを血液と混合した場合に生じる血液成分の化学変化を追跡し、ヨーロッパで発表(1991)、Prof.V.Bocci(イタリア)らに評価されました。当時、Bocci は、微量のオゾンが血液中の免疫細胞に何らかの影響を及ぼしているとの推定で研究を開始し、その第一報「インターフェロン-γの誘導」(1990年)を発表しました。以後、Bocciはオゾン療法の治癒効果に関する研究分野で多くの業績を著わしています *2。

しかし、オゾン療法の治癒効果の説明はこれだけに尽きるものではなく、さらに多数の研究 者・医師が参画し、Evidence Based Medicineとしてのオゾン療法の確立が急務となっております。オゾン療法の臨床研究や基礎研究の進展によって、オゾン療法の普及と国民の健康の維持・増進に寄与し、オゾン療法の存在意義を確かなものにすると考えます。

この研究助成はささやかなものですが、これがきっかけとなって、オゾン療法の研究が盛んになることを祈念し、研究助成制度を創設致しました。ぜひ皆様からの応募をお待ちしております。

*1 適用症例、メカニズム解明研究についてはRenateViebahn-Hänsler著「ヨーロッパにおける最新のオゾン療法、2007年版」(翻訳:日本医療・環境オゾン研究会、1994 年設立)を参照。

*2 最近の著書:「OZONE A NEW MEDICAL DRUG」2005を参照。
最近の論文: V. Bocci et al., The ozone paradox : Ozone is a strong oxidant as well as a medical drug. Med. Res. Rev., 29 : 646-682(2009)。

2.研究課題と助成区分

本助成事業が対象とする研究は、オゾン療法に関する以下のような研究とします。

  1. (1)オゾン療法の適応症や適用法の拡大、治療効果の確認等に関する臨床研究
  2. (2)微量オゾンの作用機序に関する生化学的、分子生物学的研究
  3. (3)その他、オゾン療法に関連する基礎的あるいは臨床的研究
  4. (4)オゾン療法の治療成績や作用機序に関する文献的考察

なお、(1)〜(3)は「試験研究」(4)は「調査研究」の対象とします。

3.研究助成額および研究期間

  1. (1)助成額ならびに研究期間は、試験研究については1件100万円〜200万円とし(採択予定件数2件以内)、研究期間は平成31年4月1日から2年以内、調査研究については1件30万円とし(採択予定件数2件以内)、研究期間は平成31年4月1日から1年以内とします。
  2. (2)上記についての詳細は採択後に送付する交付決定通知書でお知らせします。
  3. (3)助成金は全額を研究費に充てて頂く方針ですので、応募者が所属する機関の間接経費、一般管理費(オーバーヘッド)は対象になりません。採択後は所属する研究機関でオーバーヘッドの免除申請を行って下さい。
  4. (4)助成金は試験研究期間1年間の場合は開始時(平成31年4月1日)と半年後(平成31年10月1日)の2回に、試験研究期間2年の場合は開始時(平成31年4月1日)と1年後(令和2年4月1日)の2回に、分けて交付します。1年半の場合は話し合いで決めます。総額の6〜7割を第1回目に交付します。調査研究は開始時(平成31年4月1日)に全額を交付します。

4.応募資格

助成の対象者は、大学およびこれに準ずる研究機関に所属する研究者(大学院生を除く)並びに医療機関に属する医師等の医療関係者とします。ただし、研究代表者または共同研究者のうち少なくとも1名は日本 医療・環境オゾン学会の会員であることを必要とします。

5.応募の方法

    1. (1)応募申込期間は平成31年1月10日〜2月10日(消印有効)です。
    2. (2)申込文書として、所定の応募用紙(研究計画書)に必要事項をご記入の上、正1部、写(コピー)2部を下記のオゾン療法研究所宛ご提出下さい。応募用紙は下記からダウンロードして下さい。パソコンを 利用しない方は当研究所へご請求下さい。

応募用紙(研究計画書)を以下の形式でダウンロードすることができます。

Acrobat PDF Microsoft Word
Download Download
  1. (3)申込文書の送付は、1件の応募につき、1通の封筒でお願いします。
  2. (4)返信用として、82円切手を貼った封筒(定型サイズ)2通に宛名(郵便番号、住所、氏名、機関名等)を記入し、同封して下さい。1通は申込文書を受領したことをお知らせするために使用し、残りの1通は選考結果を通知する際に使用します。
  3. (5) 応募書類申込文書は、簡易書留か宅配便など配達記録が残る手段でお送り下さい。配達記録の残らない手段でお送りの場合、万一紛失の際には責任を負いかねます。
    FAXやe-MAILの申込みはできません。送付先・お問合わせ先は以下です。

〒062-0906 札幌市豊平区豊平6条6丁目5-47-603

オゾン療法研究所 (有)オゾノサン・ジャパン 神力就子

TEL:011-818-8324

FAX:011-818-8318

6.選考の方法

  1. (1)申込文書は、学識経験者からなる選考委員会にて選考し、オゾン療法研究所 (有)オゾノサン・ジャパン の役員会にて決定します。
  2. (2)応募申込文書に記載して頂いた個人情報や研究目的・計画等は本助成事業の選考のみに使用します。ただし、採択した場合には、助成対象者氏名、所属、職位、研究課題などを公表します。
  3. (3)採否の理由など、選考に関わる内容に関するお問合わせには応じかねますので、あらかじめご了承下さい。

7.研究成果の取り扱い

  1. (1)研究期間が1年間の試験研究および調査研究については平成31年7月末に進捗状況(準備状況)を、研究期間2年間の試験研究については平成31年7月末に進捗状況(準備状況)を、令和2年3月末に進捗状況を中間報告としてまとめて提出して頂きます。
  2. (2)最終年には、4月中旬に東京で開催される日本医療・環境オゾン学会研究講演会に研究成果を発表して頂 きます。この発表に先立ち、報告要旨(800字程度)を提出して頂きます。報告では当研究所の研究助 成によることを明記願います。
  3. (3)研究成果報告書の提出:期間が1年、2年のもの、ともに最終年の3月末日締切。
  4. (4)研究成果を学術雑誌等で公表される場合は、本助成金を受けたことを明らかにし、公表後は速やかに論文コピーをオゾン療法研究所まで送付して下さい。

8.研究助成のスケジュール

  1. (1)応募申込受付:平成31年1月10日〜2月10日
  2. (2)募集要項および応募書類は、上記の応募用紙(研究計画書)からダウンロードできます。
  3. (3)研究計画書の提出締切:平成31年2月10日(期限厳守、消印有効)
  4. (4)選考委員会での受領者の選考:平成31年2月10日〜3月10日
  5. (5)採否決定と採否通知:平成31年3月中旬
  6. (6)研究者の所属機関への研究助成金の第1回送付:平成31年4月1日(試験研究の第2回送付は、研究期間1年間の場合は平成31年10月1日、2年間の場合は令和2年4月1日)
  7. (7)中間報告(準備状況)の提出:平成31年7月末日
  8. (8)日本医療・環境オゾン学会研究講演会(4月中旬、於:東京)での研究成果発表:調査研究および研究期間1年間の試験研究は令和2年4月、研究期間2年間の試験研究は令和3年4月
  9. (9)研究成果報告書と会計報告書の提出(研究期間1年間の試験研究と調査研究):令和2年3月末日
  10. (10)中間報告の提出(研究期間2年間の試験研究):令和2年3月末日
  11. (11)研究成果報告書と会計報告書の提出(研究期間2年間の試験研究):令和3年3月末日
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